ステントには、以下のように金属だけでできたものと、金属に薬剤を塗布した薬剤溶出型ステントといわれるものの大きく2種類があります。
金属のみでできたステントです。日本では、1990年代前半より冠動脈狭窄の治療に広く使用されています。
タクサス エクスプレス ステントは、金属ステントにパクリタキセルという薬剤と独自に開発したポリマーが塗布されています。
・パクリタキセル:冠動脈の治療の後に、再び血管が狭くなるのを予防するお薬です。
・ポリマー:ステント留置後、ステントから放出されるパクリタキセルの量と速度を調節する役割があります。


タクサス エクスプレス ステントは、ステントの表面から冠動脈壁へ薬剤が均一に溶出するステントです。このステントを留置することによる利益と不利益は下記の通りですが、詳しくは、心臓の担当医にお伺いください。
従来のステントでは、概ね10〜30%の方が1年以内に再び治療を必要とする最狭窄を起こしていましたが、薬剤溶出型ステントは血管が狭くなることを予防する薬剤が塗布されており、従来型金属ステントを留置した場合に比べて再治療を受ける必要性が減少することが判っています。
タクサス エクスプレス ステントを留置することにより、ステント血栓症の発症を予防するため以下のとおり抗血小板薬の服用が必要です。
・アスピリン:無期限
・クロピドグレル硫酸塩製剤またはチクロピジン塩酸塩製剤:少なくとも6ヶ月
※6ヶ月以降も継続が必要な場合があります。
抗血小板薬の服用に伴い、服用開始後2ヶ月間は副作用の発現に注意し、2週間に1回血球算定等の血液検査が必要になる場合があります。
また、本品の潜在的なリスクとして、留置後にパクリタキセル及びその類縁物質、またはポリマー及びその個々の構成成分による過敏症等の有害事象の発生を完全に否定することはできません。